年寄りのたわごと

有田麻子記者、ご苦労様でした。

3月27日から3回に渡って連載された「人口減を超えて 移り住む

人」を読ませていただきました。


私の感じた点を率直に述べておきます。


①「小樽の人口が減り続けるなか小樽に魅せられ、全国から移り住

 む人がいる。その人たちの思いに耳を澄ませた」。

 纏めたのがこの3回連載の記事のようですが、紹介されている移

 住者の方々の小樽に対する思いは毎回の左サイドに白抜きの大見

 出しでいやってほど伝わってきました。

 ただ、この種の記事に多く見られる「おほめの言葉」をあちこち

 にことさらちりばめた文面にはいささかゲンナリさせられました。 

②一般的に移住に欠くことができないのが、移住地での安定した生

 活を支える「仕事」が確保できるかどうかが決め手になるのでは

 ないでしょうか。

 埼玉県出身の野沢和男さんは9年前、東京の企業を早期退職し奥

 さんと共に小樽に移住。小樽での再就職を目指し、市内の複数の

 会社に応募したが不採用となり、現在は、おたる案内人2級を取

 得し無償の観光ガイドや「小樽おもてなしボランティアの会」の

 事務局長を務めているそうです。生活の糧はどうやって得ている

 のでしょうか?。

 「元気なリタア組を雇う会社があれば、小樽にもっと人が集まる

 だろう」

 「小樽は高齢者が本当に安心して暮らせる街なのか」

 「観光も大切。それ以上に、生活の場をよくすことに市政の力を

 注ぐことが必要ではないか」

 

 これら野沢さんの一連のコメントが移住者の本音ではないでしょ

 うか。

 

③静岡県出身の吉倉淳さんは13年前に古民家を改修しバックハッカ

 ー向けの宿を始めたとありますが、古民家の入手費用や改修資金

 の貯えがなければ難しかったのでは…?。

 

 また、この古民家に泊まった縁で移住した京都出身の福本祐一さ

 んは、英語力を生かして市内のホテルで従業員として働いている

 といいますが、「英語力」がなかったら移住は実現は難しかった

 のでは…?。

 

 大阪から移住した太田小太郎さんは、市内の居酒屋や、余市で農

 作物の冬囲いや収穫・選別のアルバイトで生計を立てている様で

 すが、この先、結婚、子育ての見通しは…?。


 などなど、移住は「よそ者にあったかい街だな」「田舎すぎず、

 都会すぎない利便性が気に入った」「がつがつしていない、アッ

 トホームな感じが好きになったから」etc…だけでは決められる

 ものではないと思います。

 新しい土地で生活していくしっかりした支えが欠くことが出来

 ないと言う視点での取材が、いまひとつ弱かったと私は思います。


④有田記者に申し上げたい。

 あれもこれもと欲張った取材は記事として纏める段階で混乱をき

 たすものです。何を引き出したいのか、視点を明確にして、突っ

 込んだ取材をしたらもっとよい記事になっていたと思います。

 また、やや煩雑な記事の構成ももっとすっきりできたのではない

 でしょうか。

 

その意味で大変生意気ですが今回は「努力賞」というのが素人の私

の採点です。ご苦労さまでした。

 


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